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葉齢の数え方を説明する篠遠さん(右)と生産者ら
子実とうもろこし生育順調

JA古川は8日、新たな転作作物として2022年度から栽培に取り組んでいる、子実とうもろこしの現地検討会を富長生産組合のほ場で開きました。生育状況の確認と今後の管理指導のほか、雑草の防除について確認しました。

管内の生産者や関係機関の担当者ら37人が参加し、生育を確認したのは、4月19日に播種したほ場5.23ヘクタールで、草丈は60センチほどに成長していました。農研機構東北農業研究センターの篠遠善哉主任研究員は「開花期までの1カ月足らずで必要な窒素の半分を吸うため、来年度以降も今の時期に追肥をしていただきたい。JA古川菅内では帰化アサガオ、タデ類などが多く見られる。これらをいかに防除できるかで機械トラブルも防止できる。今後はアワノメイガの防除に向けてほ場の確認をしていく」と話しました。

富長生産組合の鈴木正一さんは「生育状況は昨年より良好で、雑草も少ない。明渠の崩れた土を上げて排水を良くし、雑草対策に加え排水対策もしっかりと行っていきたい」と話しました。

JAでは、大豆との輪作による大豆収量の向上や労力削減の観点から、子実とうもろこしの栽培に着手。作付面積は都府県最大規模の102ヘクタールで、JA全農との業務委託契約を締結している。大豆との輪作体系による生産技術の確立や栽培特性などを検証し、今後の作付拡大に取り組むこととしています。