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土壌診断結果の解説をする南條さん
ブランド米研究会が土壌診断結果で検討会

JAブランド米研究会は1月31日、会員の圃場ごとに実施した土壌診断の結果を受け、検討会を開きました。土壌に不足している成分等を確認し、高品質なササ系米生産に取り組みます。

土壌診断は、令和4年度から本格化した会の活動の一環で、土づくりに注力するため28カ所で実施。同じ圃場内でも生育が異なる場所は、複数箇所から土壌を採取し、違いを可視化できるようにしました。

診断は、JA全農委託。会員には、JA全農みやぎが作成した結果やおすすめの施肥設計などが記載された土壌診断処方箋を配付しました。

検討会では、同会のアドバイザーを務める元東北大学の教授で土壌学を専門としていた管内在住の南條正巳さんが、結果を踏まえ解説。「生育のむらは、圃場整備による土壌の切り盛りが関係していると考えられる。全体的にリン酸値が目標値より低いので、リン酸肥料を投入してはどうか」と話しました。

JAからは、大崎市のブランド米「ささ結」の需要が高まっているため、引き続き高品質米を目指した栽培を続けながら、10アールあたりの収量を確保し、農業者所得の確保で作付け拡大に取り組むよう呼び掛けました。

同会は、「ささ結(東北194号)」と「ササニシキ」の生産者22人で構成。品質・食味向上によるブランド力強化に努めています。