JA管内で大豆生産に取り組む「渋井農事組合」、「伏見要害営農組合」、「生産組織FF21」の3組織は、令和3年産大豆の平均反収が300キロを超える快挙を達成。国が勧めている大豆300A技術を上回る収量となりました。
大豆300A技術とは、平均反収が300キロで、1、2等級のAクラス品質の大豆生産を目指す技術のことです。令和3年産大豆の平均反収は、全国で169キロ、全国有数の大豆産地である宮城県内でも202キロでした。
JA管内では、令和2年産大豆で、伏見要害営農組合が300キロ超えを初めて達成しましたが、3組織が同一年度に300キロを超えたのはJA初の快挙です。
2年連続で300キロ超えを達成した伏見要害営農組合代表の髙橋克則さんは「ブロックローテーションや適期の雑草対策など基本に忠実に作業することを徹底している。今年も昨年以上の収量になるよう努力したい」と意気込みました。
渋井農事組合代表の髙橋健一さんは「タンレイとミヤギシロメを栽培しているが、それぞれの生育状況に合わせた適期の防除を徹底した。種子大豆の生産もしており、収穫は時間をかけて丁寧にしたことが結果につながったと思う」と振り返りました。
生産組織FF21代表の佐々木直志さんは「大豆は連作になるが、ここ数年は『黒ひかり』を施用した。こまめな病害虫対策をすることも心掛けている」と語りました。
JAの営農担当者は「近年、土壌改良剤と元肥が含まれる『黒ひかり』の施用を推進してきた。連作でも収量が確保できる一つの要因になっていると思う」と話していました。